みなさん、こんにちは。
安心・安全のための生活情報局
局長のやまさきです。
今日はこれまでもお話している、添加物のお話で今までより、もう少し、踏み込んだ内容でお届けします。
こんなにも使われている添加物!
実は、先ほど時間が無かったので、コンビニでお茶とおにぎりを買ってお昼ご飯にしたんですが、相変わらず、添加物がたくさん使われていますね。
と言う事で、おにぎりに入っていたものをメインにお話をして行かせて頂きます。
私はどちらかと言うと物事に対して、斜めから見る性分ですので、裏のシールの表示の一番最後から進めますね。
保存目的のV.B1
一番最後にはV.B1が記載されています。
V.B1と言うのはビタミンB1が添加されているという事です。
最近のコンビにはお客さんが疲れていると思って、おにぎりにもビタミンBを入れてくれているんだぁ~。みたいに思ったり、体に良さそうなイメージを持ってしまっていませんか?
このビタミンは栄養強化目的で添加されているわけではないですよ。
このビタミンは保存性向上の目的で添加されているものです。
物質名はチアミンラウリル硫酸塩だと思います。
チアミンというのは、確かにビタミンですが、それ以外のものが引っ付いていますよね。
これが引っ付く事で、微生物の増殖を抑制する効果が得られるんです。
色素
次に、野菜色素、カラメル色素、この二つは色を付けるための添加物になります。
あまり使って欲しくはないですが、見た目が悪いと買ってもらえない、クレームに繋がるので、仕方なしとして、受け入れておきましょう。
甘味料
その次が、甘味料でカンゾウとソルビットの二種類が使用されています。
カンゾウというのは、甘草とも書き、漢方薬にも使用されています。
すごく甘い草の根っこです。
みなさんに聞き馴染みのある呼び名で言えば、グリチルリチンです。
どこかで聞いた事はないですか?
「モン○ン」や「デ○ター」なんかでは、グリチルリチン三ジカリウムなんてテレビCMで連呼していましたもんね。
もう一つのソルビットは糖アルコールの一種です。
このおにぎりでは、甘味料で記載されていましたが、ソルビットは保湿性が高いので、おにぎりが乾燥してパサパサニならないようにする保湿剤としても添加されていると考えられます。
増粘多糖類
次は増粘多糖類です。
これについては、調味液にとろみを付けたり、ご飯に具材の味や調味液が移ってしまうのを防ぐ目的です。
これについては、基本的に天然のものか微生物からの抽出物ですので、目をつぶりましょう。
酸味料と言う名のpH調整剤
次の記載は、酸味料、なぜ、おにぎりに酸味が必要なのでしょうね?
私が食べたおにぎりには梅が入っていたので、その為かもしれません。本来ならば、この酸味料の記載はpH調整剤と書かなければいけない成分のような味(酢酸ナトリウム)がしましたが、梅に酸味を付ける目的で使用しているふりをして、このように記載しているのだと思います。
調味料でも保存性アップ?
そろそろ、順番的に添加量の多いものになってきますが、調味料(アミノ酸等)が出てきました。
恐らく、数種類のアミノ酸を使用しているものと推測できますが、最も多く使用されているのは、グリシンだと思います。
このグリシンも調味料としても使用できますが、保存性向上の効果もあります。
油脂加工品でお米を復活!
油脂加工品が最も多い添加物になっています。
梅の入ったおにぎりで油脂が多く添加されている・・・。
何なんでしょうか、この事実は。
この添加物ですが、これは恐らく、乳化剤のカモフラージュだと推測できます。
お米のパサつきが乳化剤を使用すると改善できるんです。
国産米の記載がされていましたので、恐らくは、安価な古米か古古米を使って、アミノ酸と乳化剤で普通のお米の味にしたんでしょう。
油に乳化剤を混ぜて、加工された原料を添加して、油脂加工品の表記にしているものと考えられます。
結論:添加物の表記は裏をかきながら読むべし!!
これらの表記は全て合法な記載です。
メーカーが消費者の方が嫌がる記載の添加物として、カタカナ表記のもの、乳化剤、保存料を想定していますので、できるだけその様な記載をしないようにしようとします。
それを見抜く目を共に育てていきましょう!!
私が食べたおにぎりは保存性を高める事に注力した商品と思います。
ビタミンとアミノ酸、酸味料のトリプルアタックで保存性向上です。
内訳はグリシンとチアミンラウリル硫酸塩、酢酸ナトリウムです。
実は、この組み合わせは米飯系によく効く日持ち向上剤の基本配合なんですよね。
古米を通常の流通米レベルに変えて、日持ち向上剤で保存性をアップさせたおにぎり。
おにぎりに貼り付けてあるラベルの表示からこれだけの推測ができます。
誰にでもできることですので、みなさんにもできるようになって頂けるよう、この安心・安全のための生活情報局の名に恥じぬよう、情報発信を続けます。
応援を宜しくお願いします。
では、また。