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豊洲市場問題で安心と安全の基本を考える

 

みなさん、こんにちは。

局長のやまさきです。

 

豊洲市場、開場日程決定

 

豊洲市場が来年(2018年)の10月11日に開場する事が決まりましたね。

ようやくといった気持ちですね。

市場関係者の方々のご苦労は計り知れないと思います。

新しい市場の開場へ向けて、やっと進めると言ったところでしょうか?

様々な困難がまだ、ありそうな気はしますが、挫けず、がんばって下さい。

日本を代表する台所を応援しています。

 

【安心】と【安全】

 

さて、今日は先日も食品の安心と安全について、お話をさせて頂きましたが、

豊洲市場の問題が安心と安全について考えるのにとてもいい題材なので、

もう一度、安心と安全についてのお話をさせていただきます。

前回よりも少し、深く、難しめのお話になると思いますが、お付き合いをお願いします。

 

【安心】と【安全】は違うの?

以前、小池都知事はメディアの取材にこう答えています。

「基本的に【安心】と【安全】の定義、そこの議論に入ると、まさしく迷路になってしまう。」

この発言は、どういったことを意味するのでしょうか?

小池都知事は【安心】と【安全】の定義を明確に確立されていなかったと言うう事以外の何ものでもありません。

だから、【安心】と【安全】の定義の話をすると迷路になると、ご自身で認められていたのです。

みなさんは、【安心】と【安全】の明確な定義をされていますか?

 

【安心】と【安全】の定義

一般的な言葉の意味としての解釈を言うと

【安全】は”論理に基づき、客観的に決定されるもの”。

【安心】は”個人の価値観に基づき主観的に感じるもの”。

このように、【安全】は決定される事項で【安心】は感じる事象となります。

この違いは、すごく大事なので、よ~く覚えておいて下さい。

簡単に言うと【安全】は決められた事、【安心】は感じる事です。

 

【安全】の中に【安心】が含まれている?!

【安全】について考えると、【安全】基準などの言葉があるように、

【安全】は量的または質的値によって”規準”や”基準”という、科学的根拠に基づいた判断ができるようになっています。

ここでいう”規準”とは、物が壊れたり、害が発生する限界値のことで、橋が壊れる重量やエレベーターのワイヤーが切れる重量などにあたります。

それに対し、”基準”とは不確実性によって物が壊れたり、害が発生しないように”規準”よりも何倍も厳しく設定されています。

エレベーターの場合なら、ワイヤーの”規準”の強度の10倍が”基準”の強度となり、この”基準”の強度を下回らない強度にしなければなりません。

このように”規準”に基づいてより厳しい条件を設定した”基準”で設計することで【安全】を確保するんですね。

ここでみなさんは、どのようにして”規準”の値から”基準”の値を求めるのか?

と思われますよね。

”基準”の値は、一般的に”規準”の値に”安全係数”を掛けて決定されています。

この”安全係数”というものは【安全】の確保にあたって、”不確実性”を充分に取り除く事ができることを目的としています。

このことは、安全な側に立った経験値による所が多分にあるので、実際には【安心】を含んだ値になっています。

豊洲市場の汚染問題に当てはめた!!

豊洲市場の問題を例にとって少しお話をするとこんな感じです。

豊洲市場の地下から、有害物質が検出され、それが環境基準を上回っていた。

環境基準というのは、10万分の1の確立で死亡する可能性があると言う基準で、

しかも、生涯リスクレベルに基づくものですので、

よくニュースで声高に伝えられていたのは

「豊洲市場の地下水から環境基準の100倍のベンゼンが検出されました」

すごく危険な気がしますね。

でも、これまでにお話してきた事を当てはめると、

70年間、365日、24時間、豊洲市場に居続けた場合に死亡するという事です。

ほぼ、一生涯、豊洲市場の地下で生活するという事ですよ。

実現不可能ですよねぇ。

もし、実現するかもってことなら、とんだブラック企業ですよね。

 

結論:【安心】は自分たちが決めること

 

今日は、少し難しいお話をしてきましたが、所々に分かりやすく例えたところがあるので、

そこだけでも、もう一度、読み返してください。

①【安全】は客観的に決められた事で【安心】は主観的に感じる事。

②【安全】を決めるためには、”規準”と”基準”がある。

③ ”規準”は物が壊れたり、害を発生したりする限界値。

④ ”基準”は”規準”の何倍もの”安全係数”を掛けたもの。

⑤ ”安全係数”は安全の側に立った”経験値”を多く含んでいる。

⑥ ”経験値”には【安心】を充分に含んだ値の事。

⑦ 豊洲市場で話題になった有害物質で死のうと思うと70年間、居続けなければ、死ねないと言うこと。

こうやってみてみると、【安心】は私たち自身がしっかりとした基準を自分たちで決めて持っていないと外部からの情報でどうにでもされてしまうという事が分かりましたよね。

人が70年間、居続けなければ死なないレベルの汚染物質の存在が市場を流通する生鮮食材は長くて1日、早ければ数時間位しか市場にはありません。

その、豊洲市場にあった事で汚染されたレベルって・・・。

それで死ぬレベルに到達すると言うのは、飛躍しすぎていると思いませんか?

もちろん、死ぬと言う事は、極論で、健康被害のリスクが発生するのでは?

と思われると思いますが、今回問題になっている有害物質のレベルだと、車やトラックの排気ガスやタバコなどの方が高濃度です。

わたしは、みなさんに伝えたい事は、マスメディアの情報に流されないようにしてください!と言う事です。

巷には、様々な情報があふれています。

その情報を全て受け入れるのではなく、みなさんの”基準”をもって判断してください。

と言う事です。

【安心】と【安全】は全く別のもの出ると言うことと、【安心】は自分自身が感じる事なので、そう感じられるための”基準”は自分で決める。

これが大事だと思います。

これからも、”基準”を決めるお手伝いができるような情報を発信していけるよう、がんばっていきます。

 

では、また。

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